千田琢哉さんの「出世の教科書」を紹介します。
いわゆる「ノウハウ本」です。AはBです。AでなければBでないです。という内容が70項目あります。
私は普段、人生訓やタレント本をあまり読みません。しかし読書から離れている人や、読書すらできないくらい疲れている時には最適な本のジャンルです。
出世するための「人生訓」
「出世の教科書」という書籍名ですが、キャリアコンサルタントが解説したり、社内評価法の解説といった本ではありません。
著者の人生訓を「出世」というカテゴリで書いた本です。著者がこういう本を過去に出版していれば、どんどん量産できる出版スタイルです。年間30冊ペースで出版していますからね。
70項目の「出世する人は…」「窓際の人は…」
内容は社会人として基本的な項目が続きます。一つの項目で「出世する人は〇〇、窓際の人は〇〇」と右ページにドンと書かれ、左ページに解説という流れです。ひたすら「A=B、notA=notB」という構文が続きます。
少しずつ切り口を変えて説明しているので、月に1冊以上の出版が可能なのでしょう。
人生訓系のノウハウ本を読む3つのメリット
私は批判的な立ち位置ですが、人生訓系のノウハウ本のメリットを考えました。
- 読書習慣のない人は読みやすい
- 疲れているときでも読みやすい
- 項目完結型なので細切れ時間に読みやすい
読書習慣のない人は読みやすい
活字に触れることが少なかった人にこのジャンルは最適です。ひとつの項目が短いですし、ノウハウ本は読んでイメージしやすいのです。
先ほどの「出世する人は口が堅い」も、「確かにあの先輩は堅いな」と当てはめて読めるのです。
疲れているときでも読みやすい
読書習慣のある人も読むメリットはあります。疲れて「ハードカバーはちょっと重いかな?」という日でも、このジャンルは最適です。胃腸が弱っている時はヘビーなカツ丼より、ソバを欲するのと同じです。
項目完結型なので細切れ時間に読みやすい
章で分かれていますが、項目ごとに独立しています。マンガでたとえると「ワンピース」は巻を飛ばすと話が分かりませんが、「こち亀」は1話完結なので、どの巻からでも読めます。
ちょっとした時間に手に取る心理的負担が軽くなります。つまり細切れ時間を有効活用できます。
【まとめ】活字慣れしていない人、かみ砕いた説明を覚えたい人は読もう
20代の読書習慣の無い人や、疲れていて元気をもらいたい人におすすめです。
ビジネス書や実用書を読んでいる人にとっては、基本の内容が多いかもしれません。しかし表現方法や切り口を学ぶことで部下や後輩に対して指導する際の参考になるでしょう。
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