SIRENというゲームをご存じですか?リアルタイムでプレイしていたなら現在、30代後半から40代くらいですかね。
先日娘から「お化け屋敷を作って遊ぶから怖いBGM流して」というオーダーがあり、SIRENのテーマ「奉神御詠歌」をYouTubeから探して流しました。
すると笑顔だった娘が、急に遊びを止めて真顔で「え、何その歌?怖い」となったのです。
ゲームを知らなくても、歌だけですら時代を超えて怖いのか、とやっぱりSIRENはすごいなぁと。
2003年、私のAmazon最初の買い物、「SIREN」
実は私の初Amazonは、SIRENです。当時、働いていた京都で利用しました。初めてインターネットに住所を登録する怖さ、勇気と、注文したものが届く不思議と感動って、生まれた時からAmazonがある今の学生には分からないのかもしれません。
当時のネット環境はADSLが主流で「画像表示、(ダイヤルアップより)早ーい!映像?ドウガって?遅っそい!」でした。サイトはテキスト、画像ベース、頑張って音が入るくらいでした。この頃にブログサービスが乱立します。通信速度が向上し、YouTubeが生まれるのは数年先です。
SIRENは攻めに攻めたゲーム「怖すぎ」「難しすぎ」と画期的システム
SIRENに話を戻しましょう。作品からCMから、かなり攻めていました。
CM怖すぎ→放送中止
まず、テレビCMが「子供が怖がる」というクレームが殺到したため、放送中止になります。攻めています。日本を舞台に民俗・土着を題材にしたアクションホラーゲームです。
登場人物はケビンではなく、須田。当時は珍しかったです。さらにクリアしても残る謎、難解なストーリー、特に難易度は群を抜いました。
クリア条件、難しすぎん?
ステージをクリアすると分岐ができ、難易度が上がった「終了条件2」が追加されます。こんな感じ。
- 終了条件1:「四方田春海」の「刈割」からの脱出。
- 終了条件2:順序に従って灯りを灯す。
「え?順序って何よ?」ってなるんです。ちなみに、「四方田春海と脱出」ではなく「四方田春海の脱出」なんです。プレイ組のみなさん、このストーリー泣けましたよね。「せんせー!!」
ジャパン ダークサイド モダン ホラー
ジャパン ダークサイド モダン ホラーという世界観です。バイオハザードや鬼武者のような強い武器はありません。軍人でも無い一般人を操作します。
メタルギアソリッドの「かくれんぼ要素」を一般人がやるイメージですね。なので敵からのダメージを受けながら「力業」でゴリ押しするスタイルでは、クリアできないのです。
プレイヤーは小学生などの一般人、武器は傘、敵はすぐ復活
操作するプレイヤーは老若男女の一般人で、若い男性キャラならまだ良いが、同伴者がいるステージは同伴者も守りながらクリアしないといけないのです(「隠れろ」「呼ぶ」などの指示を出せる)。
人間的な要素が強く設定されていて、走り続けると次第に肩で息を切らし、移動速度が落ちます。はい、捕まります。
四方田春海(10歳の女の子)ステージは絶対に見つかってはいけないのです。強い武器は警官の拳銃、猟師の小銃くらいで、他はバール、ラチェットスパナ、ビニール傘など、ちょっと絶望しちゃいます。
相手は人間ではなく屍人(しびと)でしばらくすると復活します。これだけでも難しいのに、先ほど述べた、一度クリアすると達成条件2が追加される鬼畜さ。
地図は表示しても、「ここ」ではなく「このへん」というアバウトさ、ゲーム全体が暗く、遠くが見えないので須田の刈割ステージが非常に苦手でした。分かってくれる人、いますよね?
画期的システム「視界ジャック」
プレイヤーには一時的に他人の視覚と聴覚を拾う能力があります。同伴者や敵を視界ジャックして、敵との遭遇や戦闘を回避したり、攻略のヒントを得たりします。
- 灯篭に順番に灯をつける
- ナースシューズの発見
記憶にある中で上記の終了条件、本当に苦戦しました。
操作しているキャラクターの行為が、他のキャラクターに影響するという小学校の頃に流行った「ゲームブック」のような、やり込み要素もありました。
連打操作の中学生はすぐゲームオーバー
初クリアして周回していた時期、TSUTAYAで中学生集団がお試しプレイしてるのを見かけました(ボールペンの試し書きのような試しプレイ)。
視界ジャックしないまま、ゴリ押しでクリアを目指し屍人に襲われるという結末でした。
「難しい。このゲームつまらない」みたいな感想をつぶやきながら、去っていきました。もったいない。
あぁ、「押すだけじゃない」事を知っている大人になって、このゲームに出会えて良かったなと感じていた当時23歳です。
廉価版も発売、PS2で据え置きゲーム卒業している。どうしよう
今、再プレイしてみようかと考えています。YouTubeでイベントムービーを時系列でつなげて映画風にしている人がいたり、実況で叫びながらやっていたり、攻略本が無くてもこういう楽しみ方があるんですね。
サントラCDも販売しているんですね。試聴したんですけど、やっぱりゲームしてた頃を思い出します。音楽ってすごいですね。
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こどもが大きくなったら据え置き型を買ってプレイしてみますかね。今はPS5ですからね。ダウンロードしてやるんですかね?PS2で時間が止まっているので何とかしたいですね。
≫ SIREN PlayStation 2 the Best
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