「あのとき、別の選択をしていたら、どうなっていたのだろう?」
だれでも一度は考えたことがありますよね。別の選択をした結果を知ることはできません。
しかし、別の選択をしたあなたがいる世界はこの世界と同時に存在している、つまりパラレルワールドとして存在しているかもしれないという内容です。
量子論の話です。学者としてではなく、読み物、哲学としても楽しめる分野ですので、読み進めるとモチベーションがあがるような考えができるようになります。
あなたは生きているので、この記事を見ることができています。
しかし、量子論の考えは、あなたは生きている状態と死んでいる状態が重なっているのです。
月は誰にも見られていない時、「住所不定」になる
人工衛星などの観測装置も含め、誰も月を見ていないとき、月の位置は分からなくなります。
これが量子論の不思議な世界です。
波の電子を観測しようとした瞬間、粒の電子になってしまいます。
箱の中の猫は生きた状態と死んだ状態が重なり合っている
思考実験の「シュレディンガーの猫」は有名なので実験の詳細は他所に譲ります。
猫は箱を開ける瞬間に「生きている」か「死んでいる」かが決定して観察者に発見されます。
つまり、誰にも見られていない閉じた箱の中では生きている状態と死んでいる状態が重なり合って存在しているのです。
私が会社にいるとき、家族は生きていて・死んでいる状態になっている
朝、自宅を出た瞬間から家族はどこにいるか分からない「ゆれた」状態になります。
ちょっと不思議を通り越して怖くなってきます。娘2人は小学校に行って様々な経験を持ち帰ります。けど、夜に私が帰宅した瞬間に今日の経験をした娘が生きているという感じでしょうか。
私が自宅にいるとき、会社の上司・部下も生きていて死んだ状態に
逆に自宅にいる時間は上司や部下が「ゆれた」状態になっています。今以上に真剣に仕事に取り組もうという想いになります。
「観察者」が影響を与える一元論的立場
つまり自然の本質は「すごく曖昧(あいまい)」という考えかたなのです
- 近代的な自然観→自然に影響を与える事なく観察できる(二元観察論)
- 量子論の自然観→人間が観察する事で自然の状態が決まる(一元観察論)
陰陽思想 矛盾するものがそれぞれを補い合う世界観
- 陰と陽
- 自然と人間
- 波と粒
- 位置と運動量
- 物質と精神
お互いに矛盾するものが同時に存在し、相手を補完する(相補性)世界、まさに陰陽思想です。
「シュレディンガーの猫」があっさり解決する解釈ができます。もうひとつの世界です
多世界解釈(パラレルワールド)は存在する
「あのとき、あの選択をしていれば…」
誰にでもあると思います。そして別の選択をした私も同時に存在しているのです。
しかし、枝分かれした世界同士はお互いに交渉しあう事はできません。それぞれの世界が物理的に孤立します。
人は1日に35,000回選択するといわれています。
あなたも私もお互いに35,000の宇宙を創り出しているということになります。そして、その世界は同時並行的に存在しているのです。
選ばなかった方の私が存在する世界
私は中間管理職として日々さまざまな課題に直面します。
私の中には「出世と転職」が同時に存在し、お互いを補完しています。毎日の選択でこれからも後悔することもあるでしょう。しかし
「今があるのはあの選択で失敗したからだ」
と将来思えるようになれば、その選択は成功だったという事になります。
「あの時にああしていれば」
と後悔しないために、勢いでこのブログ開設をしたのもこういった理由です。
あなたも私も今、同じ世界に生きています。ブログ記事ですが、あなたの人生に登場させていただき光栄です。
宗教っぽくなりますが、生まれたことだけで素晴らしいと思えるようになってきました。
さて、今日もあなたらしく、私らしく生きていきましょう!
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