「今年のオキナワノコワイハナシの放送日はいつ!?」
と毎年チェックするみなさん、お疲れ様です。
これまでに放送された「オキナワノコワイハナシ」をAmazonプライムで観れる中から紹介します。
みなさんも感じていると思いますが、年によって振れ幅が大きすぎですよね。
「今年は3話ともパロディとか実験要素か」と思えば翌年は「3話とも怖すぎ!なんで?」みたいな。
ライバルの琉球トラウマナイトはストーリーテラーがいますが、オキナワノコワイハナシは存在しないので、没入感がありますね。
今回紹介する「オキナワノコワイハナシ6」は
- 「ゆうれい」(2005)
- 「もの」(2006)
- 「煙が目にしみる」(2006)
の3本です。ネタバレなしです。
「ゆうれい」
旧盆で帰ってきた都会暮らしの中学生、シュウは地元の小学生テッペイと釣りに出かけます。しかし堤防ではまったく釣れず、放置してあったサバニ(沖縄の木製小舟)で沖へ出ます。
テッペイが「お盆に海で泳ぐな」という言い伝えと「死人を乗せたマジムンのサバニを見ても目を合わせるな。連れていかれる」という怪談話をします。
いつしか2人は居眠りをはじめ……。
【感想】
後半の薄煙やBGMが、昔のキョンシー映画を思い出してしまいます。2005年制作で、初期の作品です。オキナワノコワイハナシの認知度が低かった時代に青年会のエキストラ協力、水辺ロケなど苦労を感じる物語です。
「もの」
深夜にカップルが「ムヌマイ」(ムヌ(モノ)がマイ(迷わせる)という神隠しの意味)のウワサのある橋にいます。
ここで呪文を唱えると「モノ」にさらわれるそうです。女に「ビビっているのか」とあおられた男は「ものぐゎーへい!」と叫びます。
何も起きません。女が目を離し振り返った瞬間、男は消えてしまいます。
そんなウワサを聞いた女子3人は試しにその橋で「ものぐゎーへい」と何度も叫びますが何も起きません。
しかし、帰り道に急にタマエが消えてしまいます……。
【感想】
2006年の作品です。オキナワノコワイハナシの認知度が上がってきて、出演者も「地元若手タレントの登竜門」になり始めたのがこの作品ではないでしょうか。
主演でなかったが、評判の良かった川満彩杏さんは大ブレイクしました。地元タレントとしてテレビ、CM、FMラジオDJ、オキナワノコワイハナシで初のシリーズ物を2010、2011で主演します。
NHK連続テレビ小説「純と愛」にも出演、上京後、落語家に転身。転身後もドラマ、映画に出演しています。「ちむどんどん」もウェイトレス役で出演しています。(4/15第5話シークワーサーの少女で「あさりのクリームスープ」を持ってくる役です)
って川満さんの紹介になってしまいましたが、それくらいオキナワノコワイハナシ出演はレバレッジが効くコンテンツに成長したという事ですね。
「煙が目にしみる」
骨董品集めの趣味の男性の部屋にある古い電話が鳴ります。
恐る恐る出ると相手は先祖のオジィでした。オレオレ詐欺をパロディした後に「お金がないからウチカビ(沖縄の先祖供養のお金)を焼いて送って」と。
後日電話で「悪い幽霊もいる。特に古いモノには憑きやすい」と言われてしまいます。
「お前、悪霊に取り憑かれている。魔除けを持て」とも。
しかし女の悪霊になったマネキンに襲われ、男は電話を持って外へ逃げます……。
【感想】
大衆演劇の大御所、北村三郎さんが特別出演しています。方言には字幕がありますので、県外の方も安心です。主演の兼城さん、最初の驚き方はちょっとやりすぎですかね。怪演です。「大河ドラマにおける吉田鉄太郎」状態です。
2006年の作品です。この年は「2006年清明」「2006年夏」と2回放送がありました。本作は「2006年清明」で放送されました。清明前なので、沖縄の風習を意識した作品になったのでしょうか。
郷土劇場をリアタイで知っている40代以上には、どこか懐かしいテイストがあります。
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