「今年のオキナワノコワイハナシの放送日はいつ!?」
と毎年チェックするみなさん、お疲れ様です。
これまでに放送された「オキナワノコワイハナシ」をAmazonプライムで観れる中から紹介します。
みなさんも感じていると思いますが、年によって振れ幅が大きすぎですよね。
「今年は3話ともパロディとか実験要素か」と思えば翌年は「3話とも怖すぎ!なんで?」みたいな。
ライバルの琉球トラウマナイトはストーリーテラーがいますが、オキナワノコワイハナシは存在しないので、没入感がありますね。
今回紹介する「オキナワノコワイハナシ2015」は
- 「アイドル」
- 「水屑(みくず)」
- 「カタブイ」
の3本です。ネタバレなしです。
「アイドル」
夜間巡回していた警備員は、アイドルのリカが自殺してしまうのを発見します。
リカと同じアイドルグループ「QTSmile」のユリナは撮影で沖縄に来ていました。
スマホでファン向けの動画を自撮りし、投稿を続けていました。移動中、ユリナはマネージャーのトミから、死んだリカのお別れ会にファンが大勢来ていたことを聞きます。しかしユリナはどうでもよさそうでした。
実は1軍から落ちた「元センター」のリカの事を、ユリナは影でいじめていたのでした。リカはイジメが原因で自殺したのでした。
砂浜での水着撮影を終えると、トミに呼び出されます。先ほどの投稿動画の再生回数が5万回を超えていたのです。
改めて見ると、ユリナの後ろには死んだはずのリカが映っていました……。
【感想】
2014年の「チエコの霊」に続く江口カン監督作品第2弾です。
あ、そうなっちゃうの?
と初見ではかなり戸惑いましたが、しばらくすると無性に観たくなる作品です。本物のアイドルが出演していますので、オン・オフの切替演技とかは最高ですね。
「チエコの霊」と同じく、怖くない結末のオキナワノコワイハナシです。全体を通して人気のある作品です。
個人的な話をしますと、トミ役の末吉功治は私の高校時代の同級生です。
「水屑(みくず)」
学校帰りの2人の女子高生、ヒカリとミキは翁長川に沿って歩いていました。ミキのスマホに彼氏のテツオから「どこにいる?誰といる?」と束縛のメッセージが入ります。
証拠の動画を送るため、ミキはヒカリと一緒に動画に映ります。
「今、ヒカリと一緒に帰ってて──」
ミキは川に赤い「モノ」が浮かんでいることに気づき、撮影を中断します。
動画を見返しても、それは写っていませんでした……。
【感想】
はい、怖い作品です。「今、ヒカリと一緒に帰ってて──」で自撮りしているミキが後ろに気づき、スマホが足元にブレる描写が最後に活きてきます。ネタバレしないように表現すると、「いる」→「立ってる」→「いない」→「ここにいた─」の4手詰みです。ミキと一緒に声が出ました。
また、母親を再登場させる後日譚で怖さマシマシにしてくれます。
ヒカリ役はアイドルグループChuning Candyのソフィーさんですね。その後、全国デビュー、ワイドナショー出演、慶応大学合格と、絶好調でしたが、体調不良でグループ休養、2001年に芸能活動終了しました。
また元気になれば、ローカルタレントでも役不足なソフィーさんなので、大学卒業後、ゆっくり進路を決めればいいと思います。
オキナワノコワイハナシ前半10年で「ドレス」「幽霊ビル」「イチャンダビーチ」が怖い作品として上がっていますが、後半10年を代表する怖さでは断トツの作品です。
しかしなぜが「水屑」の名が上がりにくい。「だっこおー」で「はいはい、あの作品」と記憶にあるけど、作品名を知らない人、結構多いです。
みなさん、いいですか?タイトルが思い出せないだけで、「水屑」思い出してください&覚えてくださいね!清き1票を。ぜひ。
「カタブイ」
晴天なのに国際通りを赤い傘をさして歩く男。疲れ切った男は橋から傘を投げ捨てます。
その後、男は建物の屋上から飛び降りてしまいます。遺体に赤い傘をさした女が近寄り覗き込みます。
不動産営業のタケシは姉との待ち合わせに向かう途中、突然の雨の中、置き去りにされた赤い傘を見つけ、拾って歩き出します……。
【感想】
カタブイとは、沖縄の言葉で直訳すると、「片方 降る」。つまり局地的に短時間降る雨の事です。沖縄でよくみられる気象現象です。
「カタブイ」と「片思い」を掛けた内容でした。
怖さというより絶望の印象が残るエンディングと曲。あぁ、助けを求めたあと、どうなったのだろう。その橋(泊大橋)から飛び降りるのかな。どうなったのでしょうね。
取り壊し前の農連でロケしています。2022の時点で非常に懐かしいです。
↓これまでの全作品の一覧を作成しました。
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