本を読めなくなった人のための読書論by若松英輔-インプットに疲れた心に優しく響く

読書

「最近、なんとなく読書がすすまない」と感じる事ってありますよね。

焦るほど、さらに読めなくなる悪循環、読書イップス状態です。そんな現状を解決できる本があります。

若松英輔さんの「本を読めなくなった人のための読書論」を紹介します。

書評を書いたり、読書の効果を主張するのではなく、「読まなくてもいい」というスタンスを貫きます。壁にぶつかったら、いったん立ち止まっていい、と。

読書は対話

「正しい読み方」は存在しないので、ひとりの時間を大切にすること。という気持ちで「待つ読書」を提唱しています。

なので、読めないときは読まなくていいのです。

次に素朴な本や、言葉と出会うために

  • 図書館へ行く
  • 書店へ行く

などを薦めています。

読書という「読む旅」を、あせらずに待つ。読むのが辛ければ、書いてみる。「書く」と「読む」の地層があなたを作り上げていくという感覚です。

砂糖水を作るとき、砂糖が溶けるのを待つ

「一杯の砂糖水をこしらえようとする場合、砂糖が解けるのを待たねばならない」

という哲学者のアンリ・ベルクソンの言葉など、引用が多いです。

「読書するとこんなメリットがあるよ!」というガツガツな高カロリーアドバイスが重いときに、胃腸に優しい文章が続く本です。

「本が読めなくなったのは内からのサイン」なので、焦らずに読書イップスになったら触れたい本です。

ページの上下の余白を多めにとっていて、ページ当たりの文字数も優しめです。本を読めなくなった人がしっかりリハビリを行えます。

ページあたりの文字数を抑えている優しさ

読書イップスになった時にオススメの1冊です。ぜひ書店・図書館などで手に取って下さい。

≫ 本を読めなくなった人のための読書論

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