今回紹介する本は外資系キャリアが著者のいわゆる「外資系本」と言われる本です。
戸塚さんがGS(ゴールドマンサックス)、McK(マッキンゼー)、HBS(ハーバード)で学んだ経験をまとめた「世界のエリートはなぜ、この基本を大事にするのか?実践編」を紹介します。
20万部のベストセラー「世界のエリートはなぜ、この基本を大事にするのか?」の続編となる「実践編」です。前著出版の後、読者からの「そもそも基本とは?」「継続的に実践するには?」という質問に答える内容になっています。以前、読んだことのある30代~40代、初めて知った20代の方へ。
基本の定義は3点で表現できる
- 成果を大きく左右する本質的で重要なこと
- 多くの人が既に知っていること
- 継続的に実践するのがむずかしいこと
つまり基本は知っているだけでは意味がないというですね。隠された「秘伝」はなく、公開されて多くの人が知っているけど、継続するのが難しい。なるほどの定義ですね。
基本のバリエーションは多い
私たちが生活で使う「基本」には多くのバリエーションがあります。
まずは「基本」をしっかり身につける→基本を最初の一歩、スタートラインに位置付ける考え
この辺で「基本」に立ち返ろう→前進したあと、さらに進むため基本を次の一歩として時間軸で位置付ける考え
「基本」をおろそかにしない→周囲に置いて行かれないための要素として、防御、守りの役割に位置付ける考え
「基本」がしっかりしているかで差が出る→一歩抜きんでるための攻撃、攻めの要素ととらえる考え方。
ボキャブラリーの少ない人はどんな感想にも「ヤバい」を使います。同じように「基本」って言葉はバリエーション多いのを実感しました。これ、ヤバいですね。
エリートが内面に働きかける3つの理由
エリートは基本を徹底させるために内面に働きかけます。基本を実践する内面の推進力は3つに整理できます。
- 自分はやればできる、という「自信」
- 自分が率先して貢献しよう、という「責任感」
- 自らが設定した「高い目標」に向かう信念
「自信」「責任感」「高い目標」は相互に影響を受けます。そのスタートラインには基本があり、「自信」「責任感」「高い目標」が高い次元に成長すると基本に立ち返るという好循環が生まれます。
実践編「読んだら3倍考える」
前著を一例に実践編です。48の基本のひとつ「読んだら3倍考える」が容易ではない理由は2つです。
- 労力がかかる…1時間読んだら3時間考える。1冊に4時間かかってしまう
- 考えるプロセスが不明瞭…考えることは具体的にどういうことかが分からない
実践が難しい「3倍考える」を実践する3ステップを紹介します。
- 項目ひとつひとつを自己採点
- 自分流に項目を加減
- 内容を伝えるためのコミュニケーションを考える
1.前著の48項目ひとつひとつを100点満点中、自分は何点なのか点数をつける。点数が高い項目は実践できている。低くなると、知っているけど実践していないなど自己分析できる。
2.部下に基本を伝える際に、項目を追加したり削除したりする。
3.部下や同僚にいかに伝えるか?を考える。
つまり「自分なら、〇〇?」という自問が含まれている。読書の目的をインプットだけにせず、「アウトプットするための読書」まで意識する。以上が「読んだ3倍考える」の実践例です。
まとめ
全部で35項目あります。自分流の基本にする項目を選んで、部下に伝えてみてください。
こんな人におすすめ
基本の実践に興味がある、「自信」を強めたい方、「責任」あるポジションへのキャリアアップを目指す方、「高い目標」を掲げステップアップを目指す方へおすすめです。
前著はこちら↓
前著の詳細は以下をごらんください
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